越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

すいこむゾー!くん(9)

 なんどもなんどもおれいをいわれてとくい満面のムサカでしたが、このことをおかあさんにほうこくしたくなりました。とどうじに、なんだかおなかがいたくもなってきたのです。
 どうやら、段ボールの恐竜のしっぽのちぎれたの、おばあさんの腰のいたいの、女の子のさみしいきもちが ムサカのおなかのなかでぐるぐるまわりはじめたようです。
 ほんとうのそうじ機だったらどこかにボタンがあって、パカッ、ストンって すいこんだものをとりだせるはずですが、ムサカのどこにもそんなボタンはみつかりません。

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