月火あっちゃん2
やっと2階について、着替えとコップ入れを出したところで、またグスンと涙が出そうに・・・。
うしろで立っているお母さんをふりかえって見つめただけのつもりだったのに、お母さんはなぜかわざとあつこからはなれるように後ずさりして、ちょっと怒った声で、
「あっちゃん、もうお母さん時間がないのよ。バスに乗り遅れちゃう。おくれるとね、お仕事の人にめいわくかけちゃうの、わかった?」
「あたらしい職場でしょ、早く行かなきゃなんないの、わかった?」
「わかった?」と二回くりかえしてから、階段を下りていったお母さんはふりかえって見上げます。
あつこは踊り場までよろよろとお母さんをおいかけましたが、お母さんがふりかえってくれてあつこを見上げたのを見ると、そこから先はおりないですわりこんでしまいました。踊り場の柱につかまって泣き出しそうになっているあつこを、お母さんははだしで仁王立ちして下から見上げています。

