アノコロ7
そのころ森では
疲れ果てて木の枝で眠っていたリッコラとイビタスが、ぱちぱちという音で目をさまします。間近まで火がせまっていたのです。熱さと煙で苦しくて、「キャー!」と抱き合ったまま、息もできず、「ああ、もうだめ!」と思ったとき、どこからともなく、山の長老のふくろうがあらわれて、ほとんど意識を失っていた二人をくわえて炎の中を、空高く飛び上がりました。
長老はゆっくりと空を旋回し、リッコラの家の前まで二人を運んでくれました。
胸がつぶれるほど心配していたお母さんの前に二人が元気で帰ってきたのです。

