越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

アノコロ6

森も焼き尽くされて 大事な木の実が取れなくなってしまいました。リッコラのお母さんは、あの幸せ色の日々を忘れられないでいたのです。
「もし あのころにもどれたら」
「もし あのころが続いていたら」
そんなことばかり考えて もう何年もたっていました。

 

そのときです。窓からリッコラたちがいるらしい山の方を見ていた一人がさけびました。 「大変だ! 山が燃えている!」
みんなが窓にかけよります。小さく見える赤い火が少しずつ広がっているようです。

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