越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

アノコロ2

 あたたかいスープをパンにひたして、ふうふうほおばりながら リッコラは
「アノコロってなあに?」
と聞きたい気持ちをおさえました。
 今までにも何回か聞いたことはあったのですが、お母さんはそのたびに悲しそうな表情になって 遠くを見つめ涙ぐむのです。
だからリッコラは聞くのはよそうと決めていました。

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