越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

みよ子の赤いチューリップ1

みよ子の赤いチューリップ

             

 みよ子は瀬戸内海の小さな町に住んでいます。お庭から見下ろす静かな海では、ポンポンと音をさせながら、小さな漁船が行ったり来たり。春はサワラやメバル、タチウオが市場にならびます。あっ、お庭っていっても、これは大家さんのヨシミさんのお庭。幼稚園に行く年ですが、幼稚園に行っていないみよ子はいつもここでてんまり遊びや石けりをしてお母さんが帰ってくるのを待っているのです。
お母さんとみよ子は二人暮らし。お母さんは朝早くから夕ご飯まで町のタオル工場に働きにいっています。三角屋根が続く工場は、町のはずれにありました。

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