越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

みよ子の赤いチューリップ9

それが急に、お店の先輩がその町に近い故郷で開店するというので、お店を代表してお祝いに行くことになったのです。
もちろんヨシミさんをたずねるつもりでしたが、ただヨシミさんに会ってみたいというだけではおさまらない気持ちがありました。 だからといって、「あの時こりたのでもううそはつかないみよ子でした・・・」といいたいところですが、そんなことはありません。今でもわすれられない後悔なのに、それでもうそはつきました。

 

中学生になったころ、お母さんに好きな人ができて、その人に会うことになりました。
「お父さんになっていいと思ったら、夕飯に行こうね。シェリーに」
その人がいい人か悪い人かなんてみよ子にはわからない。だけどお母さんと二人暮らしがよかったのです。今まで通り二人で暮らしたかったのです。

待ち合わせの喫茶店で紹介し合ったあと、お母さんはたずねます。

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