じぞうさまのなみだ4
「かみかざりじゃないのかよ」
「おこづかいじゃないのかよ」
「タマの捜索じゃないのかよ」
あまりにびっくりしたので、いきなり ためぐち のじぞうさまたちです。
またひとつ沈黙があって、ひとりが記憶をしぼり出すように言い出しました。
「そういえばまえにもあの子きてたよな」
「そう、今言おうとおもっていたんだ。だいぶ前になるがな」
「なんの願いできたっけなあ。ふつうの女の子の願いだったと思うがな」
だれが言い出したでもありませんでしたが、ひとりの長老のおじぞうさまをひとりのこして、じぞうさまたちは女の子のあとを追って、暗い夜道をくだっていきました。

