越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

さいしょでさいごの7

「お母さん」は、ぼくの足音に気づいてふりむく。
あと3歩が歩けなくなって、ぼくは下を向いたまま止まった。
「お母さん」がゆっくり近寄ってきて、ぼくの肩に両手をかける。
「いろいろたいへんだったね」
その白くてやわらかい手をゆっくりたどっていくと、ぼくをのぞきこむ「お母さん」の顔に行きついた。
これが「ぼくのお母さん」の「顔」。

 

ベンチに並んで、さっそくその「弁当」のふたが開かれた。
ぼくのお母さんの卵焼き
ぼくのお母さんのたこウインナ
ぼくのお母さんのポテトサラダ
ぼくのお母さんのからあげ
ぼくのお母さんのプチトマト

ぼくのお母さんのおにぎりは小さめなんだ

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