さいしょでさいごの10
ショッピングモールの遊び場にかすみちゃんのお母さんと子どもたちがいて、あっという間にぼくたちはとりかこまれた。
「このお兄ちゃんがそうた兄ちゃん?」
一番上の子が言った。
「そうよ」
「かっこいい」
そうたはあこがれの目でみつめられてはずかしかった。
一番下は生まれたての赤ちゃんみたいだ。
お母さんは、かすみちゃんのお母さんから大事そうに受け取って、おっぱいをふくませた。
ごくごく。 ごくごく。気持ちよさそうにのんでいる。
ぼくもこのおっぱいをこうやってごくごくのんでいたんだろうか。
上の3人は「母ちゃん」「母ちゃん」とまとわりついては、横にいるそうたを興味深くながめてくる。

