ありがとうがききたくて4
そのころ、坂の下までにげていたジップは、自分のうしろをおいかけてくるのが、サイエフおじいさんでなく、たくさんのりんごだということに気づいてびっくり。
おおいそぎでキャッチしては木の下のくぼみにならべていきました。りんごがゴロゴロ、コロコロころがるのがおもしろくって、むちゅうです。あっという間に20個近いりんご全部が無事「捕獲」されました!
どうしましょ、どうしましょ、とがっかりしながら坂をおりてきたキャサリンおばあさんは、きずひとつなくきれいにならんだりんごをみてほっとするやら、うれしいやら。
ジップの手をとって、
「ぼうや、ありがとう」
「なんていい子なの」
それから、なんどもだきしめて、
「ほんとうにありがとう、ありがとうね」
と、またりんごをふくろにいれて教会にむかいました。

