あかつき大明神8
ところがどうでしょう。大明神がかしこまってあかね姫に近づくと、今まで何ともはかなげな顔をしてうつむいていたあかね姫の目がきらきらとかがやき始め、ほおにはうっすらと紅がさしています。そしてとろけるような声で
「あかつき大明神さま、お待ちしていました。
あかつきは朝一番の太陽。わたくしの名前のあかねは沈む前の夕日にそまる空の色。わたしたちはどこまでも一対。切っても切れぬご縁でございます」
たでくう虫も好き好きとは本当によく言い当てたことばでございます。あかね姫はすっかり元気になり、毎日毎日あかつき大明神と楽しい日々を過ごしました。

