あかつき大明神7
お城では殿さまと母君が大明神の到着をまっていました。ふつうの客人でも、殿さまと客人の間にはかなりの距離があるのですが、今回ばかりはそのにおいをおそれて千畳の大広間に迎えられた大明神。はるかかなたの殿さまのお顔は豆粒より小さいほどでした。それでも、村で殿さまのお顔を拝見したものなどいるはずもなく、本当に、あかをためつづけてよかったと今さらながら和尚さんに感謝するたろべえなのでした。
しかし千畳をへだててもその強烈なにおいは殿さまたちの鼻をつんざき、
「ほんにたいへんなことになりました」
「ほんに、ほんに」

