越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

あかつき大明神4

ところかわってこちらは都。北から南まで一直線に伸びる大路の両側はありとあらゆる店が並び、客を呼ぶ声もにぎやかです。その大路の奥のお城の中に、大事に大事に育てられたあかね姫が住んでおられました。
姫はここ何年も浮かぬ顔。心配した殿様と母君は国中の医者やら占いのものなど集めてみせるのですが、なんの効き目もありません。
「そういえば姫はくさいにおいが何よりお好き。くっさーいにおいをおかがせになったら少しは元気がお出になるかも」
 小さい時からお世話をしていた乳母がつぶやきました。

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