越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

あかつき大明神3

たろべえはますます汗をかき、ますます水浴びもせず、あかつき大明神めざしてまっしぐら。
ほどなく、鼻だけでなく耳までも痛くなるような強烈なにおいを発するようになりました。そうなるとすっかり大明神気取りで粗末な我が家の縁側に腰をおろし、ひがな一日をすごすようになると、なぜかにおいだけでなく、風格さえもただよいはじめました。
だれが始めたか縁側にはお供え物まで。相当なにおいではありましたが、近所の人たちも毎日毎日少しずつ慣れていきましたが、それでも風の強い日は窓を閉めてくらさねばならぬありさま・・・。

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