越智敦子 絵本と童話集 おはなし100こ

あかつき大明神12

 そうです。あかつき大明神のあかのにおいに鳥たちがたまらず気を失って大空からばたばたと落ちてきていたのです。

敵の大将はわけがわからず、この国はたいへんな武器をもっていると恐れおののき、わなわなとふるえながら、
「退散ー!」
の大号令を発しました。

 おどろいたのは大明神も同じです。敵とまみえる前に、敵がいなくなっていたのですから。

殿さまも都のひとびとも心から大明神をあがめ、たてまつり、あかね姫とあかつき大明神はずっとずっとしあわせにくらしました。

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